マンションにも固定資産税がかかることはご存知でしょうか。今回はマンションの固定資産税の計算方法の解説や築年数によるシミュレーションを行います。

マンションの固定資産税の仕組みと計算方法を解説

固定資産税の計算方法

固定資産税とは、土地や建物の所有者に課税される地方税です。計算方法は、土地や建物それぞれの固定資産税評価額に1.4%の税率をかけて計算されます。

固定資産税評価額とは、国が示す方針に基づき市町村が調査して決める金額です。土地の場合は公示価格の概ね7割、家屋は再建築価格の5割~7割が目安になります。したがって固定資産税をシミュレーションしたい場合、購入価格では計算できない点に注意しましょう。また、固定資産税評価額は3年に一度見直されます。

土地は地価相場で上下しますが、家屋については経年減価という予め決められた割合で減価されていきます。

分譲マンションと賃貸マンションの違い

固定資産税の納税義務者は、1月1日時点で土地や建物を所有している人となり、賃貸物件の場合はそのオーナーが支払うこととなります。したがって、マンションで固定資産税がかかるのは分譲マンションのみです。ここでは、分譲マンションの場合を想定して固定資産税を解説していきます。

土地の課税対象

マンションの土地に対する固定資産税については、敷地全体の面積を建物の戸数や敷地利用権などで割って計算します。