固定資産税評価額とはどのようなものでしょうか。今回は、固定資産税評価額の計算方法や自分で固定資産税評価額を調べる方法について解説します。

固定資産税評価額とは?

固定資産税評価額とは、固定資産税を算定するための市町村独自の評価額です。総務省の定める固定資産評価基準によって、市町村が原則3年に1度の頻度で更新し、その額に基づいて固定資産税を課税します。

固定資産税評価額が関係する税金

固定資産税評価額は、固定資産税の計算の他に、
・不動産取得税
・登録免許税
・都市計画税
・家屋の相続税評価
などの計算にも使用されます。
不動産取得税とは、不動産を購入、増改築、贈与などで取得した際に支払う税金です。登録免許税は、不動産の登記を行う際に支払う税金になります。

都市計画税とは、都市計画の事業費用として、市街化区域に分類されるエリア内の土地や家屋に課税される税金です。家屋の相続税評価額とは、家屋を相続する際の評価に使用されます。

固定資産税評価額の計算方法

固定資産税評価額について、土地についての計算方法を解説します。

土地の固定資産税評価額

土地の固定資産税評価額は、登記上の地目(宅地、田畑、山林等)により計算された1㎡あたりの単価に地積を掛けて計算します。

1㎡あたりの単価は、例えば宅地の場合、土地に面する道路に路線価という価格を付して、土地の形状に応じた補正率をかけて計算する「路線価方式」で計算されます。土地の形状に応じた補正率とは、土地の奥行きに対する間口の広さなど、土地の利便性で評価に若干の調整を加えるものです。

家屋の固定資産税評価額

家屋の固定資産税評価額は、総務省の「固定資産評価基準」に基づき算定された「再建築価格」から年数の経過による劣化分を減価して計算されます。「再建築価格」とは、評価の時点において、同一の家屋を新築するものとした場合に必要とされる建築費のことです。再建築価格は、建築費の50%~70%ほどが目安と言われています。